設立趣旨書

1 趣旨
 私たちは千葉県内に住む市民です。普通に生活をし、普通に電気を使ってきました。そして、2011年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故を迎えました。
 これまでは、スイッチを入れれば当たり前に電気が使えました。しかし、被災地域の停電と首都圏で大規模に断行された計画停電は、その「当たり前」を打ち砕きました。「豊富」な電力の影には原子力発電所の存在があり、極めて危うい綱渡りのような危険作業の上にそれは「保証」されていたのだということを思い知りました。
 私たちは自主的に、原子力に頼らないエネルギーにシフトしようと集まりました。地球温暖化のことを考えれば、化石燃料(石炭、石油、天然ガス等)にも頼らない自然エネルギー、再生可能エネルギーこそ必要だと思い至りました。

 私たちは、その自然エネルギーを市民自身の手で創り出すことに意味があると思っています。エネルギーの問題は電気の問題だけではありません。エネルギーについて考え、創出していくことは、私たちがどんな暮らし方をするのか、どのような社会を目指すのかを考えることに繋がります。
 欲しいままにエネルギーを使い果たす社会が豊かな社会なのでしょうか。私たちはそうではないと考えます。省エネルギーは、持続可能な社会のために避けて通れない道です。
 さらに、私たちが日々口にする「食」の問題。その背後にある「農」の問題。これらもエネルギーの問題と密接不可分の問題です。
 自分たちでエネルギーを創ることは、市民の参加と合意をどのようにつくっていくかという民主主義そのものを実践することにつながります。エネルギーの市民自治は、持続可能な社会形成に向けた大きな一歩になると確信します。

 そして、自然エネルギー千葉の会の歩みが、その一助になることを願ってやみません。

2 申請に至るまでの経過
 2011年7月10日以来、当会は任意団体として活動してきましたが、上記の目的を達成するために特定非営利活動法人として出発しようと賛同者が2012年10月28日ちば市民活力創造プラザに集い、設立総会を開催し、特定非営利活動法人自然エネルギー千葉の会が設立されました。

2012年 10月 28日
特定非営利活動法人 自然エネルギー千葉の会
千葉県千葉市花見川区畑町1476-8
設立代表者 森田一成